被せ物をしたらむし歯にならない?
こんにちは(o^-^o)
いよいよGWです。あちらこちらでこいのぼりが風にゆられていますね
春のお花と木々の緑がきれいな今の季節は、外をお散歩すると気持ちよさそうですね
さて、今回のブログは 『被せ物をしたらむし歯にならない?』 というお話です。
みなさんのお口の中には被せ物がありますか?
被せ物が一本もない人、数本ある人、ほとんど被せ物の人、様々なケースがあると思います。
むし歯の治療が終わり被せ物が入ったあと、お手入れはどのようにされていますか?
私たち歯科衛生士が患者さんのお口の中をクリーニングしていると、被せ物と歯肉の境目辺りに磨き残しが見られることが多々あります。
また、被せ物と歯肉の境目が黒っぽくなっているのもよく見かけます。
では、なぜそのようになるのでしょうか?
根の治療が終わると、基本的にはその根を補強するために土台を立てます。
そして、その上に金属などの被せ物をしていきます。
むし歯だった部分を削って被せ物で覆うので、被せ物が入ると歯が守られ、その後はむし歯になりにくいように感じますが、歯と歯肉の境目からむし歯になってしまう。というケースがよくあります。
被せ物は、材料の種類によって、人体によくなじむ物となじみにくい物(生体親和性)に差があります。
生体親和性に優れているセラミックに比べ、銀歯やプラスチックは歯肉が異物ととらえてしまうため、被せ物の縁を避けるように歯肉が退縮しやすくなります。
歯肉が退縮すると歯の根が露出し、一気にむし歯にかかりやすくなるのです。
( 過去ブログ 根面う蝕(大人のむし歯)について ←こちらも参考にご覧ください )
また、生体親和性のよい材料で被せ物を作っても、被せ物と歯のさかい目に生じる少しの隙間や歯と歯肉の間にプラーク(=細菌の塊) が溜まりやすく、その隙間にしっかりと歯ブラシの毛先を当てて丁寧にブラッシングをしないと、歯肉が炎症を起こし、それが原因で歯肉が退縮してしまいます。
このように、むし歯の治療をして被せ物を入れた歯は、天然の歯に比べると、歯周病やむし歯にかかりやすくなってしまうのです。
神経のない歯はむし歯の痛みを感じない為、気付かないまま被せ物の中でむし歯が進行していることもあります。
被せ物の縁がむし歯だからといって、必ずしも治さなければいけないわけではありませんが、被せ物が古かったり、むし歯や被せ物の不適合の具合によっては、やり直しをお勧めすることもあります。
被せたから大丈夫! と思わず、定期的なクリーニングと検診を心掛けましょう
今回のブログは、当院歯科衛生士 平賀 からでした
~大和市 桜ヶ丘駅 の歯科医院なら 大川原歯科医院へ HPはこちらです~