誤嚥性(ごえんせい)肺炎を予防しましょう!
こんにちは(o^-^o)
梅雨らしいジメジメしたお天気が続いていますね。
今年は雨の降る日が少ないですが、湿度が高いと疲れがたまりやすいので、体調を崩さないよう十分お気をつけくださいね
今回のブログは、桜ヶ丘駅前大川原歯科医院 に毎週月曜日と火曜日に診療に来ていただいている、岩邊 洋隆先生からのお話です。
近年、高齢者の死亡原因において、『誤嚥性(ごえんせい)肺炎』によるものが増加しています。
65歳以上の死因では、癌、心疾患、脳血管疾患に次いで4番目に多い疾患として肺炎が挙がり、さらに80歳以上になると、脳血管疾患をおさえ、3番目に挙がります。
この肺炎のうち、90%以上が誤嚥性肺炎と言われており、それを予防することが大きな課題になっています。
そもそも誤嚥(ごえん)はなぜ起きるのでしょうか?
食べ物を見てから、咀嚼(そしゃく)して、嚥下(えんげ)する一連の動きを摂食嚥下機能といいます。
摂食嚥下機能は大きく5つに分けて考えられています。 (少し難しいので参考程度になさってくださいね)
1.認知期 目の前の物を食べ物と認識する過程。
(目で見る。香りを嗅ぐ。「おいしそうだな」と感じる。など)
2.準備期 口の中で食物を噛み砕き、飲み込みやすい形状にする。
(味を感じるのはここからです。)
3.口腔期 適度な食塊(しょっかい)を舌で喉に送る。
食塊とは、食べ物を口に入れた時に、噛み砕き唾液と混ぜ合わせて出来た飲み込む前の塊のことを言います。
4.咽頭期 嚥下反射により、食塊を食道の入り口まで送る。
(この時、気管への入り口を閉鎖し、食道の入り口を開く複雑なメカニズムが働きます。
5.食道期 食道から重力とぜん動という働きにより、食塊を胃に送る。
これらの摂食嚥下機能がうまく果たせないと、何かを食べたり飲み込んだりした時に、それが食道に入らず気道に入ってしまいます。これが誤嚥です。
食べ物や飲み物による誤嚥のほか、細菌が唾液や胃液と一緒に気管に入り、肺に送り込まれてしまうことが原因で誤嚥性肺炎につながってしまいます。
入れ歯は外して洗浄し、丁寧なブラッシングでお口の中を清潔に保つことが大切です。
また出来る限り定期的に歯科医院でのクリーニングを受けて、歯石やブラッシングでは落としきれないプラーク(細菌の塊)を取り除いてもらいましょう。
加齢とともに、咀嚼嚥下機能、咽頭、喉頭の筋力が衰えてしまいますが、日頃から形のあるものを食べられている方のほうが、反射や嚥下の筋力が維持される傾向があります。
しっかりと食べ物を噛んで食べられる。というのは咀嚼能力、嚥下能力を保つリハビリにもなるのです。
今までは右側、左側、両方の奥歯で噛めていたのに、お口の中のトラブルがきっかけでどちらかでしか噛めない。なんて事はありませんか?
そのままにしておくと、やがて硬いものが食べられなくなり、だんだんと咀嚼嚥下機能の低下につながってしまいます。
何かあれば早めに受診を...。
いつまでも良く噛んでお食事が摂れるように、定期検診でお口のトラブルを未然に防ぎましょう
何か気になること、ご質問などありましたら、当院スタッフまでお気軽にご相談くださいね
過去ブログ 『誤嚥性(ごえんせい)肺炎』ご存知ですか? も是非ご覧ください
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