歯みがきしてたら血が出てきた!
こんにちは(o^-^o)
毎日寒い日が続いていますが、テレビなどでは花粉情報が出始めましたね
風邪やインフルエンザ予防に加え、花粉対策もお早めに・・・
前回のブラックボードで 『夜寝る前にきちんと歯を磨きましょう』とお話しましたが、
患者さんとお話するなかで 『歯磨きをしたら血が出てきたので そのまま歯磨きを続けていいのか悩んでしまった』
『血が出るからあまり磨いていない』という声を耳にします。
歯ブラシや歯間ブラシに血が付いていたり、お口をゆすいだら血が混じっていたりすると驚いてしまいますよね。
今回はそんな時 お口の中はどんな状態になっているのかをお話したいと思います。
歯と歯肉はぴったりくっついているわけではなく 1~2㎜ぐらいの溝があり、
この溝に歯周病の原因菌となるプラーク(=歯垢)が溜まったままになると、
血管が拡張、充血するために 歯肉は赤く腫れ 出血しやすくなります。 (=炎症)
この状態を『歯肉炎』といいます。
歯を磨いていて出血した場合、このほとんどが歯肉炎をはじめとする歯周病によるもので、
歯ブラシの毛先が炎症を起こしている歯肉の溝に触れ 出血したのだと考えられます。
ブラッシングで歯肉の溝に入り込んでいるプラークを除去し、
清潔な状態を維持することができれば 歯肉の炎症は軽減され やがて出血も治まってきます。
なので出血しても歯を磨いて大丈夫です。
怖がらず歯磨きを続けてくださいね。
適切なブラッシングは歯周病の治療にもなりますので、
歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使って優しく丁寧にブラッシングすることを日課にしていきましょう。
【ブラッシング時のポイント】
・強い力でゴシゴシと磨くのではなく、軽い力で細かく歯ブラシを動かす方がプラークをきれいに取り除くことができます。
・プラークは粘着性が高いため、1ヶ所につき10~20回以上を目安に 時間をかけて磨いてみてください。
・歯ブラシ全体を当てるのではなく、つま先やかかと、わきの部分を使い分け
1本ずつ磨くように意識すると 歯肉の溝に毛先が入りやすくなります。
・ブラッシングに加え、歯肉のマッサージを行うことで
血行が良くなり歯肉全体が引き締まったり 免疫力が高まる効果があります。
【ブラッシング時の注意点】
・歯肉に触れるので硬めの歯ブラシではなく、なるべくふつうか やわらかめのものを使いましょう。
・力を入れすぎたり 歯ブラシを大きく動かしてしまうことで 歯肉を傷つけてしまうことがあります。
歯肉がヒリヒリしたり 痛みを感じたらその部分は無理にブラッシングをせず 傷が治るまで待ちましょう。
・毛先の広がっている歯ブラシを使うと、毛先を溝に入れることが難しく、磨き残しや歯肉を痛めてしまう原因になります。
毛先が広がってきたら新しい歯ブラシに交換しましょう。
とはいっても、歯磨きだけでプラークをきれいに取り除くことは難しいものです。
また こびりついてしまった歯石や 溝の深くまで入り込んだプラークは歯科医院でのクリーニングが必要となります。
一人一人に合ったブラッシング指導や治療方法などもアドバイスさせて頂きますので、
まずはお気軽に 大川原歯科医院 までご相談ください。
患者さんと歯科医院で協力し合いながら、一緒にお口の中の健康を守っていきましょう
次回は、歯周病ってどんな状態なのか・・・を詳しくお話ししていきますね
今回のブログの内容は 当院歯科衛生士 五宝からでした。